日芸情報音楽コースの入試対策について

日芸情報音楽コースに受かる人の特徴と必要な入試対策

こんにちは♪音大受験アカデミー代表の矢野葵です。
今日は日本大学芸術学部(通称日芸)の情報音楽コースについてお話しします。
入試で何が見られて、どんな人が合格するのか、必要な準備など、これまで受験生を指導してきてわかったことをお伝えします。
最後には過去の合格者の体験談も掲載!

①入試科目

まずは入試科目を確認しましょう。日芸には様々な入試方式がありますが、今回は最も一般的と思われる、総合型選抜と一般選抜A個別方式の2つを取り上げます。

【総合型選抜】
時期 : 910月頃
科目 : エントリーシート、専門試験(1)口頭試問*(2)面接
*演奏動画を持参

【 一般選抜A個別方式】
時期 : 12月頃
科目 : 学力検査(外国語、国語)、専門試験(1)口頭試問*(2)面接
*演奏動画を持参

②入試の特徴

入試倍率が高いことで有名な日芸ですが、そのなかでも情報音楽コースの倍率は最も高く、なんと9倍(2022一般A)!そんな情報音楽コースですが、初めに確認した通り、専攻実技試験はないんです。入試で何を見られているのか、どうすれば高い倍率をくぐり抜けて合格することができるのか、よく知らないまま入試に挑んでしまう受験生はとても多いと思います。

    ここで、情報音楽コースの入試で最も重要なことを1つお伝えします!それは、面接の印象で合否が分かれるということです(一般選抜N全学統一方式を除く)。入試は各科目の合計点で判断されるということになってはいますが、その中でも面接試験は点数の差が開きやすい科目です。私がこれまで日芸受験生を指導してきた(実は私自身も現役の時に一般入試を受けて合格しました)経験からも、面接がかなり重視されているのは明確です。

 もう一つの専門試験、口頭試問では演奏動画の持参がありますが、これはあくまでも音楽経験を確認する程度であり、演奏のクオリティで合否が決まるということはないと思います。ピアノの難曲をいくら上手に弾けたとしても、ピアノコースではありませんから、面接の内容が良くなければ合格は難しいでしょう。

 

③面接試験で何が見られているのか

では、最も重要な面接試験では、どんなところが見られるのでしょうか?私の見解では、以下の2つです。

 1.入学後にやりたいことが具体的にあり、その内容がコースにマッチしているか

 2. キャラクター(性格、考え方、話し方など)がコースにマッチしているか

 つまり、コースの専任教員が直接、受験生とコースとの相性を判断するのです。情報音楽コースの入試は、特定の知識やスキルが合格ラインを超えているかを見るものではありません(一般選抜N全学統一方式を除く)。「○○点以上取れば受かる」「これができれば受かる」という基準はないのです。総合型選抜か一般選抜かに関わらず、日芸入試は、試験というよりオーディションに近いと思っていた方がいいと思います。

 ということは、、、先ほど挙げた2つの条件をもともと満たしていて、何も対策しなくても合格できる力を持っている受験生もいるということです。先生方は、そういう受験生を求めて審査しているのかもしれません。ですが、対策を頑張ってどうしても情報音楽コースに進学したい!という受験生こそ、私は応援したいと思っていますし、そのためにこうして情報発信をしています。

 さて、先ほど挙げた2つの条件を満たすためには、まずはコースについてしっかり理解すること(=志望度の高さ)が必要になります。オープンキャンパスに足を運んだり、コースのサイトをチェックするなど、積極的に情報収集をしましょう。そして、情報音楽コースの学生の雰囲気や、どんな研究・活動ができるのか、自分がやりたいと思っていることが本当に情報音楽コースでできるのか、を確認しましょう。万が一ズレてしまっていると、面接で直接「それはうちではできない」と言われてしまう可能性もあります。自分だけでの判断が難しければ、日芸の先輩や、情報音楽の分野に詳しい人に自ら話を聞くのもおすすめです。そういった積極性・自主性も、入試で評価されますよ!

 

④必要な入試対策

 ここまで、情報音楽コースの入試では面接試験が最も重要であるということ、面接試験では受験生とコースとの相性が見られているということをお伝えしました。では実際にどのように入試対策をすれば良いのか、具体的なお話をしたいと思います。

 前提として、必要な入試対策や期間は人によって様々です。情報音楽コースの受験生は、一人ひとり経歴や志望理由などが全く異なり、必要な準備も違うからです。例えば、合格できる力をもともと持っている人であれば、ほとんど準備期間は必要ないでしょう。エントリーシートは記入欄がとても多いので作成に少し時間がかかりますが、それでも12週間あれば充分ですし、あとは専門試験で、過去に経験してきたことや自身の考えをしっかりと伝えることができれば良いのです。

 一方、これから情報音楽コースについて詳しくなり、自分のやりたいことを見つけていかなければいけない、キャラクター的にもすごくぴったりなわけではないという人は、少なくとも半年以上は準備が必要だと思います。先ほどお伝えした通り、日芸は、特定のスキルや知識を身につけるだけでは合格できません。ですので、ゆっくり時間をかけて、情報音楽コースに合った考え方や面接での話し方などを身につけていく必要があるのです簡単なことではありませんが、詳しい人に客観的な意見をもらいながら、地道に頑張っていきましょう。

 

以下、私が実際に受験指導でも行っている、 具体的な入試対策のステップを公開します!

【情報音楽コースに受かるための具体的な対策ステップ】

①大学・コースについて詳しくなる

②自分が入学後にやりたいことを具体的に考え、内容がコースと合っているのかを確認する

③エントリーシートを作成し、情報音楽コースについて詳しい人に何度も添削してもらう

④エントリーシートの内容を考慮しつつ自分をアピールできる演奏動画を用意する

⑤想定質問を考え、「日芸生らしい」話し方ができるように何度も面接練習をする 

 

合格者の声 掲載!

最後に、私がこれまで直接指導し、見事合格した先輩の体験談を一部ご紹介します♪

【2023年度総合型選抜 合格者】 

 エントリーシートの添削では、芸術系大学側が求めることやアピールポイントなどを、実際に藝大に通われている矢野先生の目線から教えていただきました。専門的な視点からの添削を通して、少しずつ自分の学びたいことや将来の希望などについて見つめ直し文章に起こすことができました。もともとは文章を書くことが苦手だったのですが、読みやすく伝わりやすい文章の書き方や言葉遣いなどを丁寧に教えていただいたので、エントリーシートを書いている過程で、文章力に少し自信が持てるようになりました

 演奏動画制作では、多くの視点からアドバイスをしていただいたことで、中身のコンテンツと印象のどちらも満足のできる良い動画を作ることができたと思います。
また、面接練習も何回も数をこなすことで少しずつコツが掴めてきたため、入試当日は不安要素がほぼなく、落ち着いて臨むことができました

 初めはどのように対策すれば良いかわからなかったのですが、受験に必要な多くのことを一から教えていただき、不安を消すことができました。本当にありがとうございます。

 

【2023年度一般選抜A方式 合格者】

   日芸入試において、事前に面接シートの書き方や面接のコツ、また返答のアドバイスを頂いたのが当日の不安解消となり、振り返ってみるとかなり大きな精神的支えになっていたのかなと思います。

矢野先生と授業を含めた雑談を通して芸術全般について詳しくなったことで、面接でも面接官と和気あいあいと専門分野の詳しい話が出来たり、上手く返答できました。

2年間のご指導ご鞭撻本当にありがとうございました。これからの大学生活、また人生においても大事な学びを沢山得られ、貴重な時間を下さった先生方には感謝してもしきれません。大学生活精一杯楽しみます!

 

無料相談会について

音大受験アカデミーでは、情報音楽コースが第一志望の受験生を対象に、無料相談会を実施しています!

・そもそも情報音楽って何なのか、よくわからない

・自分が情報音楽コースに合っているのか判断したい

・いつからどんな対策が自分に必要か、具体的に知りたい

こんなお悩みのある方は、ぜひお気軽にご参加ください♪この記事を書いている私本人が、あなたの今の状況を判断し、一人ひとりに合わせてアドバイスをさせていただきます!

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